これまでは保育士ママさんも、他のママと同様に認可保育園の選考を受けなければなりませんでした。
でも、保育士ママさんが子どもを保育園に預けられないと、保育士さんが不足してしまい、ますます待機児童問題は悪化してしまいますよね。
保育士さんが1人いないと、0歳児なら3人、1歳児なら6人もの定員が減ってしまうのです。
いまは保育園を新規に開設しても、保育士さんが足りていない状況。
「だったら、保育士ママさんを優先して認可保育園に子どもを預けてもらえば良いのでは?」と考える自治体が増えてきました。
ここでは、東京23区のなかで保育士加点がある区はどこか、調べてみたいと思います。
目次
1.保育士による加点がある区
①大田区の保育士
大田区の場合は2点もの加点がつくので、優先して保育園に入れることになります。
②港区の保育士
港区では、港区で就労内定している保育士・看護師は6点もの加点がつくことになっていますので、通常の内定14点にプラス6点の20点となり就労の20点と同じになります。すでに勤務していて育休を取得している場合は、会社員と変わらない点数のようです。
③世田谷区の保育士
世田谷区の場合は調整指数として2点の加点がつくことになっていますが、“4月入園の2次調整から”と限定されるため、肝心の1次調整では優先されません。優先制度としては微妙です。
④新宿区の保育士
週30時間以上、新宿区内の保育施設に勤務する場合は1点の加点があります。また就労内定の場合は4点減点されるところ、免除されます。
⑤中野区の保育士
中野区内の保育所等(認可保育園・区立保育室・認定こども園・地域型保育事業)において保育士又は保育教諭として週30時間以上勤務(予定含む)していると3点加点がつきます!
⑥板橋区の保育士
保護者が板橋区内の保育園等で勤務する保育士である場合は1点加点されます(平成30年度より)。
⑦北区の保育士
北区では加点はありませんが、同指数における優先順位は高くなります。また通常、すでに勤務している場合は10点、就労内定は4点となってしまうところ、保育士であれば就労内定でも10点として算定されます。
⑧足立区の保育士
足立区では、すでに勤務しているか内定がある場合に1点加点されます。(就労内定は9点なので1点の加点では厳しそうですが。。。)
⑨江東区の保育士
江東区では区内の認可保育園等で働いている保育士は1点の加点がつきます。
⑩台東区の保育士
台東区では区内の認可保育園等で働いている保育士は2点の加点がつきます。
2.保育士による加点はないが優先順位が高くなる区
①目黒区の保育士
目黒区の認可・認証保育園で勤務する保育士さんは指数が同点であった場合に優先順位が高くなります。とはいえ、やはり指数の高さが物を言うので、必ずしも内定がもらえるとは限りません。内定は貰えるものの、希望が叶うかどうかは難しいというレベルでしょうか。おそらく0歳児4月入園の場合は希望園を狙えると予想されます。
②千代田区の保育士
残念ながら指数の加算はありませんが、同一指数であった場合の優先順位は1番となっています!
③中央区の保育士
同一指数であった場合の優先順位の項目として挙げられています。ただし兄弟姉妹が認可保育園にいる or 兄弟姉妹の同時申請よりも下です。
④文京区の保育士
文京区も平成30年度より優遇制度を設けました。残念ながら指数の加算はありませんが、同一指数であった場合の優先順位の項目として挙げられています。
⑤杉並区の保育士
残念ながら加点はつきませんが、同指数だった場合の優先項目として挙げられています。
⑥豊島区の保育士
豊島区も優先制度を設けていますが、調整指数はなく、優先順位もNo15と高いわけではありません。
⑦荒川区の保育士
荒川区では残念ながら加点はありませんが、同指数における考慮項目になるようです。
⑧葛飾区の保育士
葛飾区では残念ながら加点はありませんが、同指数における優先項目⑥になるようです。
⑨墨田区の保育士
墨田区では残念ながら加点はありませんが、同指数における考慮項目⑤になるようです。
3.保育士でも選考に考慮されない区
①品川区の保育士
品川区においては保育士による加点、同指数における優先制度もありません。
②渋谷区の保育士
渋谷区においては保育士による加点、同指数における優先制度もありません。
③練馬区の保育士
練馬区においては保育士による加点、同指数における優先制度もありません。
④江戸川区の保育士
江戸川区においては保育士による加点、同指数における優先制度もありません。
4.まとめ
選考基準で加点や優先制度を設けている区をご紹介しました。
どこの保育園で働こうかと考えている現役保育士さんは、育休明けを見越して働く&住むエリアを選んでおくと良いかもしれませんね。
※住んでいる区内の認可保育園等で働いていないと、選考で優先されませんので注意が必要です。
一人でも多くの保育士さんが復帰できるよう祈っております。