千代田区といえば、皇居を中心に大手町・神田といったビジネスエリア、永田町・霞が関といった政治エリアを構える、いわば日本の中枢ともいえる区です。
千代田区に住んでいる人はエリートサラリーマン、官僚が多く、あまりファミリー世帯が住んでいるイメージがありません。ファミリー世帯が少ない分、認可保育園には入りやすいのでしょうか。
そんな千代田区における認可保育園への入りやすさを確認してみましょう。
目次
1.【千代田区】認可保育園の内定率
それでは、2019年4月入所の結果(一次利用調整)を見てみましょう。(2018年4月入所の結果はコチラ)
前年度の結果を公表するか否かは自治体によってバラバラですが、これまで千代田区では年齢別の申請者数と内定者数、および保育園別の内定者数しか公表されておらず、内定ボーダーは非公表となっていました。
現在のHPを確認したところ、保育園別の内定ボーダーも公表されています。以前は公表されていなかった2018年4月入所の内定ボーダーも出ていました!(私が見逃しただけ?汗)
年齢 | 審査対象者数 | 内定者数 | 入所保留者数 |
0歳児 | 226 | 187 | 39 |
1歳児 | 194 | 125 | 69 |
2歳児 | 131 | 51 | 80 |
3歳児 | 84 | 59 | 25 |
4歳児 | 34 | 28 | 6 |
5歳児 | 17 | 9 | 8 |
合計 | 686 | 459 | 227 |
2.【千代田区】認可保育園に内定している人たち
それでは千代田区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
千代田区では、入園順位の高い順→基本指数の高い順で内定が決まります(千代田区の選考基準はコチラ)
(1)入園順位
認可保育園・区立こども園・幼保一体施設などで詳細は異なります。なかなか複雑です…。
(例)認可保育園での入園順位
1位 千代田区内の地域型保育事業を修了する児童で、指数の高い順
2位 千代田区民で、指数の高い順
3位 幼稚園・幼保一体施設・こども園の短時間保育を申し込んだ方(4月入園のみ)
4位 内定した園への入園を断った方(翌月から3か月間)
5位 千代田区外に居住、保護者が千代田区在勤で、指数の高い順
(2)指数
千代田区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が20点の指数となります。(保育園申請の〆切りとなる1月中に職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターと月極で契約している場合には2点or 1点が加点されます。また職場復帰せずに育休中であった場合は2年で3点、1年で2点が加点されることになります)
(3)同指数における優先項目
1.保育施設で週35時間以上勤務する保育士・保育教諭が育児休業から復職する場合、または、新たに就労する場合
2. 生活保護世帯
3. ひとり親となって6か月以内の世帯(離婚または死別の事実を戸籍で証明できる場合のみ)
4.保護者の千代田区における入園希望日までの引き続く合計居住期間が長い世帯
5.父または母が不存在[離婚(離婚調停中を含む)、死亡、行方不明、拘禁、未婚、長期単身赴任(概ね1年以上)]、または、長期入院(概ね1年以上)の世帯
6.保護者が精神性・感染性疾患や常時臥床、または、身体障害者手帳1・2 級、愛の手帳1・2・3 度、精神障害者保健福祉手帳1・2・3 級のいずれかを持っている場合
7.兄弟姉妹が既に在園している保育所への転園を希望する場合
8.兄弟姉妹が既に在園している保育所への入園を希望する場合
9.未就学児が3人以上または双子等の世帯
10.保護者が居宅外就労者(育休中で復職予定者を含み、自営を除く)
11.保護者が居宅外自営の世帯
12.保護者の就労時間が長い世帯
13.保護者が居宅外労働の場合、通勤時間が長い世帯
14.待機期間の長い世帯
15.区民税非課税世帯
これらの前提条件を基に、千代田区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
【0歳児クラス】フルタイム共働きでも在住歴による
申請者のうち8割が内定しており、ほとんどの園が優先順位2位、指数20点がボーダーとなっています。兄弟加点もしくは早期復職の加点があれば、確実に希望の保育園に入れるでしょう。同じ20点同士だと千代田区の在住歴が結果を左右することになります。
こども園優先エリアに住んでいればフルタイム共働きでなくても内定が出たようですので、千代田区内のエリアによっても結果が変わるようです。
【1歳児クラス】フルタイム共働きなら入れる
申請者のうち6割が内定しており、優先順位2位、指数は21~25点がボーダーとなっているので0歳児クラスよりも競争は厳しい印象です。ただし実際には1歳児クラスだと指数は上がりやすい(育休1年以上で2点、待機6か月以上で2点が加算されるので、フルタイム育休明けは24点になる)ので、フルタイム共働きで見ると競争率は上がっていないように思います。
兄弟加点があれば、確実に希望の保育園に入れるでしょう。兄弟加点がなくても、24点あれば、どこかの保育園には入れそうです。
【2歳児クラス】フルタイム共働きなら入れる
内定率は4割を切ります。優先順位2位、指数は23~26点がボーダーとなっています。やはり2歳児クラスになると指数は上がりやすい(育休2年以上で3点、待機6か月以上で2点が加算されるので、フルタイム共働きは25点)ので、フルタイム共働きで見ると競争率は上がっていないように思います。
育休明けではなく復帰済みで認可外に預けている場合は22点~23点なので、少し厳しいかもしれません。
【3歳児クラス】フルタイム共働きなら入れる
そもそも募集している園が半分ほどになっていますが、内定率は7割、ボーダーは優先順位2位20~24点となっています。
すでに働いているフルタイム共働きであれば確実に内定するでしょう。
【4~5歳児クラス】誰でも入れる
保育園を選ばなければ確実に入れる。
いくつもの保育園に空きがある状態ですので、いくらでも入れる状況に思われます。ただし希望園に入れるかどうかは、その年の募集次第。
4、結論
結論:育休明けのフルタイム共働きならば、ほぼ入れる!
0歳児クラスはフルタイム共働きでも在住歴によって結果が左右されそうですが、1歳児以降のクラスにおいては育休明けフルタイム会社員であれば、ほぼ保育園に入れたと予想されます。また、第1子を認可保育園に入れることができれば第2子は安泰と言えそうです。
他の自治体の状況と比較してみてくださいね!
*こちらの記事もどうぞ *