2月上旬になると、多くの自治体で保育園の内定結果の通知がなされます。
渋谷区では、早くも2019年4月入所一次募集におけるボーダーも公表されました。
それでは2019年4月入所における渋谷区における認可保育園への入りやすさを確認してみましょう。 (2018年4月内定結果はコチラ)
目次
1.【渋谷区】認可保育園の内定結果(2019年)
それでは、2019年4月の結果(一次利用調整)を見てみましょう。
前年度の結果を公表するか否かも自治体によってバラバラですが、渋谷区では、保育園別・年齢別に、内定がとれた指数および優先順位の該当項目を公開しています。23区のなかで公表内容の詳細さは上位クラスだと思います。一方で延べ人数の表記となっているため、全体の希望者数と内定者数の比較をすることはできません。
公表資料を見ると、年齢を問わず指数44点がボーダーとなる認可保育園が多いようです。
2.【渋谷区】認可保育園に内定している人たち
それでは渋谷区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
渋谷区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が44点の指数となります。(保育園申請の〆切りとなる11月中に職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターと月極で契約している場合には2点が加点されます。また職場復帰せずに育休中であっても同じく2点加点されますので、いずれにせよ42点+2点の44点となるのです)
なお渋谷区の場合、同指数の場合に優先されるのは、以下の通りです。No4,5は指数も高くなるので、44点同士の闘いにおいて重要となるのは No6 復職済みで認可外に受託 、No8 保護者が保育士等、No12 区内在住年数の長さ になるものと予想されます。
0.渋谷区民新規>渋谷区民転園>転入予定
1.生活保護世帯
2.ひとり親世帯
3.基本指数が高い世帯
4.兄弟姉妹在園児と同じ保育園を希望している場合
5.父又は母が単身赴任中の場合(自営業等を除く。)※平成32年度入園利用調整から廃止
6.既に復職して、利用申込み中の児童を有償で預けている場合(調整指数の番号8が適用される場合に限る。)
7.保護者のいずれかが、就労時間に比して著しく収入が低い等の状況がない世帯(最低賃金を基準とする)
8.保護者の状況(保育を必要とする主たる要件) ①災害 ②疾病・障害 ③保育士等として就労する ④③以外の就労 ⑤その他の就労 ⑥出産・介護 ⑦就労内定・就学・求職中
9.祖父母の状況 ①別居又は同居だが保育にあたれない場合(祖父母が求職中又は就労内定の場合を除く。) ②同居(同一敷地内居住を含む。)
10.養育している小学生以下の子どもの数が多い世帯
11.前年度の渋谷区での住民税額を基準として保育料の階層を決定した場合、 A~D5階層にあたる世帯(未申告の者がいる世帯を除く。)
12.入園希望日において、渋谷区での引き続く住民登録期間の長い世帯を優先する。ただし、過去5年間に転出入があった場合は、過去5 年間の住民登録期間を合算した期間を対象とする。(保護者のうち期間が長い者を基準とし、長い者の期間が同一の場合は短い期間 の者を基準とする。)
これらの前提条件を基に、渋谷区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
※渋谷区の認可保育園の選考基準はコチラ
【0歳児クラス】44点同士の闘い。44点早期復職ならば、ほぼ確実に希望が叶う。
2か所だけ(広尾保育園、西原りとる ぱんぷきんず )ボーダーが46点となっていますが、それ以外は44点(No6 受託 なし)がボーダーとなっています。フルタイムで早期復職していれば、ほぼ確実に希望の保育園に入れるようです。保護者が保育士の場合にも、ほぼ確実に希望の保育園に入れるでしょう。
早期復職していない場合の44点の倍率は不明ですが、半数ほど落ちるとの話も聞きますので厳しい闘いになるものと思います。引っ越してきて1~2年程度では厳しいのではないでしょうか。ただし1か所だけ内定が40点以下の保育園もありますので、フルタイムでなくても内定がとれた幸運な世帯もあるようです。
【1歳児クラス】44点同士の闘い。44点早期復職ならば、ほぼ確実に入れる。
2019年4月入所では不思議なことにボーダーが43点以下の保育園があります。昨年よりも全体的なボーダーは下がっているようです。一方でボーダーが46点のところも見受けられます。早期復職している場合の44点だと希望が叶うか否かは微妙なところですが、入園自体は問題ないでしょう。早期復職していない場合の44点が内定をもらうには、希望する保育園と居住年数次第と思われます。
【2歳児クラス】既存園は募集枠が少ないため運次第。
既存園は2歳児クラスの募集枠が少ないこともあり、希望する保育園と申請者の状況次第でボーダーが変わってくるようです。ボーダーは44点早期復職が多いですが、40点以下も多く存在します。保育園を選ばなければ、44点あれば、ほぼ確実に入れるようです。・・・といっても保育園に募集があるか否かによるので、やはり運次第といったところでしょうか。
【3~5歳児クラス】ほぼ全員が入園できる。
既存園は募集枠が少ないこともあり、希望する保育園に入れるかどうかは運次第ですが、どこかには確実に入れる状況です。(新規園は3~5歳の定員が埋まっていないようですが運営は大丈夫でしょうか。余計なお世話ですが心配になります…)
3.渋谷区でも東京都ベビーシッター事業を導入!
2018年度より東京都の事業として、ベビーシッター利用支援事業がスタートしました。しかし、その導入をしている自治体はまだ僅かです。(東京都ベビーシッター利用支援事業が開始!その具体的な内容は?)
2019年2月、渋谷区でもベビーシッター利用支援事業を導入することがHPで公表されました!
※ただし、平成31年度(2019年度)のみ実施予定とのことです。
2019年4月入所で保育園が見つからなかった場合には、ベビーシッター利用支援事業も検討してみてはいかがでしょうか。
4、結論
結論:早期復職すれば、ほぼ確実に入れる!
激戦と言われる渋谷区ですが、認可外保育園やベビーシッターと月極契約をして早期復職をしておけば、認可保育園に入るのは難しくなさそうです。認可外保育園を押さえられるかどうかの勝負になるものと思います。早期復職しない場合には居住年数が重要となってきますので新たに転入してくる方は不利ですね。
他の自治体の状況と比較してみてくださいね!
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