「春生まれは認可保育園の選考に有利、早生まれは選考に不利」と聞きますよね。
生まれ月で人生が左右されてしまうなんて、と思いますが、残念ながら認可保育園の選考においては春生まれが有利なのは事実です。
早生まれが選考の不利になってしまう理由と、その対策方法についてご紹介します。
目次
1.早生まれが選考に不利となる理由
認可保育園は4月入園が原則である
認可保育園だけではありませんが、保育園の入園は4月が原則となります。
もともと保育園の定員数に余裕があるエリアを除いて、ほとんど4月入園だけで定員数が埋まってしまうので、年度途中の入園は難しい状況です。
急な転勤で引越しする等が発生しない限り、すでに埋まった枠が空くことはありません。
認可保育園は出生後でないと申請できない
認可保育園の4月入園の申請締切は11~12月頃に設定されていることがほとんど。そして多くの自治体が、出生後でないと申請を受け付けてくれません。
つまり出産予定日が12月以降だと、0歳児4月入園の1次募集に応募できないことになってしまいます。
早期復帰の加点がつけられない
区によっては、4月入園の応募締め切りの前に、「すでに子どもを保育園やベビーシッターに預けて仕事を再開している」ことで加点されることがあります。
目黒区などの激戦区では、早期復帰の加点がないと0歳児4月入園でも内定は絶望的です。
1歳児クラスは0歳児クラスよりも激戦になる
もちろん0歳児4月入園に応募できなくても、1歳児4月入園に応募することはできます。
ただし、応募者数は0歳児クラスよりも多くなるので激戦は必至。
応募者数が自然と少なくなる0歳児4月入園のほうが競争率は低くなります。
保育園に入れる月齢には下限がある
0歳児4月入園の応募締め切りまでに生まれていたとしても、4月時点での月齢が低すぎると、そもそも預かってくれる保育園がない、ということもあり得ます。
生後57日以上であればOKという園もありますが、生後6ヶ月以上など、保育園によって預かって貰える月齢には下限があります。
この点でも、春生まれは有利ですよね。4月時点では月齢8ヶ月ほどには育っていますから、どの保育園でも受け入れ可能となります。
ところが冬生まれは、受け入れてもらえる保育園は少ない状況。当然のことながら、競争倍率は上がってしまいます。
2.早生まれでも保育園に入る方法
認可外保育園を押さえておく
「認可保育園は諦めて、認可外保育園を押さえておく」という方法が考えられます。
認可保育園においては、早生まれが選考に不利になることは前述のとおりです。
認可外保育園であれば、出生前であっても予約可能であったり、お金を振り込めば予約可能ということもありますので、早生まれであっても認可保育園ほどは不利になりづらいというメリットがあります。
予約制度があれば利用する
自治体によっては、早生まれの不利を解消するため4月入園ではなく年度途中に入園できる枠を予約できる制度もあります。
競争率は高そうですが、こちらも利用してみたほうが良いでしょう。
兄弟加点を狙う
兄弟同時の入園だと加点がつくところがあります。
兄弟加点が大きいところであれば、下の子と同時入園を目指すという方法も考えられます。
※ただし、2歳児、3歳児クラスに全く余裕がなさそうなエリアだと点数が高くても保育園には入れないので、少しリスクがあるようにも思われます。
保育園に入りやすいエリアに引っ越す
1番手っ取り早い方法は、保育園に入りやすいエリアに引っ越すことです。
3.早生まれ以外でも注意が必要な生まれ月
上の子を4月入園させようと思っている年の4~6月に下の子が産まれる場合、要件が「出産」となってしまって点数が低くなる恐れがあります。
条件次第では、春生まれが選考に不利になるということもあるのですね。
(例)世田谷区:第1子を4月入園させることを目指していても、第2子の産休と重なってしまうと「入園希望月に申込児以外の子について産休中であり、その産休明けに続けて育児休業を取得する場合」の調整要件に該当してマイナス5点となってしまいます。
4.まとめ
認可保育園に預けようとすると、やはり早生まれは選考に不利になってしまいます。
春生まれよりも保活難易度が高いのは確かですが、認可外保育園に注力する、認可保育園に入りやすいエリアを選ぶなど対策もあります。
諦めずに、保育園を探してみてくださいね!