都内に住むなら、「認可保育園に入りやすい区はどこか?」が気になりますよね。
認可保育園の入りやすさの目安としては「待機児童数」が使われることが多いです。
ここでは、2019年における待機児童の多い区・少ない区をご紹介します。
1.東京都の待機児童数(2019年)
昨年の春には「東京都の待機児童数が2018年4月は5,414人。前年の8,586人から3,172人も減少!待機児童は解消しつつある」とニュースになっていました。
さらに2019年4月の待機児童数は3,690人と1,724人減少しています。
認可保育園を増設し、待機児童問題を解消している自治体も増えてきているようです。
待機児童数については東京都福祉保健局が数字を公表しているので、そちらの公表資料より東京23区における2019年4月の待機児童数を確認してみました。
2019年4月待機児童数(東京都福祉保健局の公表資料より作成)
自治体 | 就学前 | 待機児童数 | 待機児童 | 待機児童数 | 待機児童数 |
児童人口 | (当年度) | 割合 | (前年度) | (増減数) | |
(A) | (B) | (B÷A) | (C) | (B-C) | |
世田谷区 | 44,298 | 470 | 1.1% | 486 | △ 16 |
中央区 | 10,853 | 197 | 1.8% | 188 | 9 |
江戸川区 | 33,898 | 170 | 0.5% | 440 | △ 270 |
中野区 | 13,139 | 157 | 1.2% | 171 | △ 14 |
足立区 | 29,560 | 123 | 0.4% | 205 | △ 82 |
北区 | 15,563 | 119 | 0.8% | 42 | 77 |
大田区 | 32,685 | 116 | 0.4% | 250 | △ 134 |
板橋区 | 25,220 | 108 | 0.4% | 185 | △ 77 |
渋谷区 | 10,809 | 92 | 0.9% | 151 | △ 59 |
墨田区 | 12,485 | 83 | 0.7% | 189 | △ 106 |
台東区 | 7,828 | 79 | 1.0% | 183 | △ 104 |
目黒区 | 13,424 | 79 | 0.6% | 330 | △ 251 |
葛飾区 | 20,704 | 54 | 0.3% | 64 | △ 10 |
江東区 | 26,884 | 51 | 0.2% | 76 | △ 25 |
文京区 | 11,778 | 46 | 0.4% | 100 | △ 54 |
荒川区 | 9,820 | 45 | 0.5% | 80 | △ 35 |
豊島区 | 10,980 | 16 | 0.1% | 0 | 16 |
練馬区 | 34,978 | 14 | 0.0% | 79 | △ 65 |
品川区 | 20,608 | 12 | 0.1% | 19 | △ 7 |
千代田区 | 3,723 | 4 | 0.1% | 0 | 4 |
新宿区 | 13,251 | 2 | 0.0% | 25 | △ 23 |
港区 | 16,080 | 0 | 0.0% | 89 | △ 89 |
杉並区 | 25,415 | 0 | 0.0% | 0 | 0 |
23区計 | 443,983 | 2,037 | 0.5% | 3,352 | △ 1,315 |
2.待機児童数の多い区 ベスト5
第1位 世田谷区
第2位 中央区
第3位 江戸川区
第4位 中野区
第5位 足立区
保活激戦区と名高い世田谷区、堂々の第1位です!一昨年は861人いた待機児童数は昨年で486人まで減少しましたが、2019年4月はほぼ横ばいの470人となっています。
2018年ではワースト5位に入っていなかった中央区、中野区がワースト5入りとなっています。昨年の待機児童数とはほぼ横ばい。待機児童数を減らした区が多いため、相対的にワースト順位が上がりました。
江戸川区はワースト3位ですが、昨年よりも270人待機児童数を減らしています。
足立区は前年同様ワースト5位ですが、昨年よりも82人待機児童数を減らしています。
3.待機児童数の少ない区 ベスト5
第1位 港区
(同率) 杉並区
第3位 新宿区
第4位 千代田区
第5位 品川区
2019年4月においては待機児童数ゼロを達成した区は2つあります!
港区は2018年には「待機児童0」を聞きつけた人が殺到したため一時的に待機児童数が増加していましたが、また待機児童0を達成しました。(2019年は北区、豊島区が同様の傾向にあったようです)
そのほか、杉並区、新宿区、千代田区、品川区は前年ベスト5と同じメンツとなっています。
待機児童数の少ない区ベスト5に入ったところについては、認可保育園に入りやすいと言って良いでしょう。
4.待機児童数が保活難易度と直結するとは限らない
さて待機児童数の多い区、少ない区を紹介したところではあるのですが・・・
「待機児童数」が「保活難易度」と直結するかというと、実はそうではありません。
住んでいる人の数が多ければ、待機児童数も多くなるのは当然ですよね。
また、「認可保育園に申請したところで、どうせ入れないだろうな」と思われるような保活激戦区であれば、そもそも申請しない人も出てきますよね。申請するのも書類を集めるので面倒ですし。
もう少し実態に踏み込んで、「認可保育園に入りやすい区」を検討してみた記事がコチラです。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!(2019年4月版は準備中です)