育休明け、子育てと仕事が両立できるかどうか不安になることもありますよね。育休明けに働き続けている先輩がいない、女性は次々と辞めていった・・・という環境だと、「もっと働きやすい場所に転職したほうが良いのでは!?」なんて思いますよね。
あるいは、育休明けでも問題なく働けそうだけど、活躍できるかどうかは怪しい・・・簡単な仕事しか与えてもらえずマミートラックに乗りそう・・・という環境だと、「もっと活躍できる場所に転職したほうが良いのでは!?」なんて思うかもしれません。
ただ、子どもを認可保育園に預けようと思っているならば、ちょっとだけ待ってください。
目次
1.育休中の転職は、保育園の選考に不利!
1-1.認可保育園の選考基準を確認しよう
認可保育園の選考基準を確認してみてください( >>東京23区認可保育園の基本情報はコチラ)。
「就労中」と比較して、「求職中(内定あり)」の点数は、グッと下がりますよね?
どの自治体も同じですが、「求職中」の点数はとても低いので、よほど保育園に空きがある区でない限りは保育園に入ることはできません。内定が貰えていても保育園に入れないのです。
育休中の転職は、育休中に一度会社を辞めて、「休職中(内定あり)」の状態になるとみなされますので、認可保育園への入園が難しくなってしまいます。
1-2.自治体によっては転職も認められている
ただし全ての自治体において育休中の転職が選考に不利かというと、そうではありません。このあたりの考え方は自治体によってバラバラなのです。
なかには、「転職前と同じ勤務条件ならば就労中としてみなしますよ」という自治体もあるのです。(例えば、豊島区、北区など)
入園のしおりに明記されているケースもありますが、何も言及されていない自治体も多いです。
どちらのスタンスなのかを確実に知りたい場合には、お住まいの区役所に問い合わせるのが確実です。
2.ワーママが転職するのにオススメな時期
2-1.育休明け1年後の転職
育休明けから1年、リハビリもかねて現在の職場で過ごすのがオススメです。保育園の預け始めは子どもも体調を崩しやすいですし、子どもの看病で親も体調を崩すことが多いものです。
現在の職場であれば有給が付与されているでしょうから、子の看病や自身の体調不良により休みをとることもできます。心理的にとりづらい会社もあるかもしれませんが、そこは「1年後には転職するもんねー!」ということを心の支えに休めるというメリットもあります。
転職したばかりの職場だと、すぐには有給がもらえないことも多いので欠勤扱いになってしまう恐れがあります。まだ転職したばかりなのに休んでばかりだと、ちょっと気マズイ・・・という心理的なハードルもありますよね。
2-2.慣らし保育中の転職
一番のオススメは育休明け1年後の転職です。親子ともども1年も保育園生活を経験したら慣れてくるということもありますし、育休明けから1年も働いておけば、「あいつ、育休だけ取って辞めていったぜ」と思われることもありません。
一方で、親子とも体力がある、近隣に祖父母という強力なバックアップ体制がある、現在の職場に義理立てする必要はない(とてもフランクであるケースも含む)などの条件が整うのであれば、慣らし保育中の転職もオススメです。
すでに認可保育園に入園しているので、保育園の選考を気にする必要はありません。まだ職場復帰していないので、保育園に預けている時間に自由に転職活動を行うことができます。最も自由に活動できる時期といえるでしょう。
3.ワーママが転職を成功させるには
育休明けママが転職するときは、時間の制約がない人の転職と比べると、やはり難易度は上がります。ワーママというだけで足切りされてしまうことも多いでしょう。
実際の転職タイミングは育休明けになるとしても、育休中にある程度の方向性を持っておく、シミュレーションをしておく(職務経歴書を作成してみる)、情報収集をしておくと良いでしょう。
3-1.転職の方向性を決める
「子育てメインで生きていきたいから、できれば仕事量をセーブしたい。仕事内容よりも雰囲気を重視。給与減少もOK。正社員にもこだわらない」
「子育てと同じく仕事もバリバリやりたい!現在の職場は大企業なので働き続けることも可能だけどマミートラックになることも予想される。ベンチャーのように小さな組織で活躍したい!残業も少しはOK」
など、人によって求めるものは違います。これから自分はどうやって生きていたいか、なんとなく方向性を決めておきましょう。
※いざ育休明けして働き始めると気持ちが変わることもあるので、ざっくりで大丈夫です。
3-2.職務経歴書を作成してみる
職務経歴書は「これまで自分は、これだけの経験を積んできましたよ!」と相手に伝えるために重要なもの。
いざ書き始めてみると、これまでの自分の仕事を振り返ることができるので有意義です。転職しない場合であっても、これを機会に業務経歴書を見直してみるというのもオススメです。
仕事復帰前のボンヤリした頭をシャキッとさせる効果も期待できます。
3-3.情報収集をしておく
どのような求人があるのか、求められる条件は何かを把握しておきましょう。いざ転職しようとしたときから情報収集を始めるよりも、ぼんやりでも市場の動向を掴んでおいたほうが、動きやすくなります。これぞ!と思う求人は常に出ている訳ではなく、ぽっと出てくるものです。
さきほど説明したオススメの転職タイミングとは少し矛盾しますが、「ここで働いてみたい!」と思うような求人に出会えたならタイミングに拘らずに突き進んでも良いと思います。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
認可保育園に子どもを預けるためには、転職のタイミングを慎重に考える必要があります。
一方で、認可外保育園であれば育休中でも子どもを保育園に預けて転職活動を行うことができます。
転職を考えるのであれば、最初から認可外保育園を狙うというのもアリですね!