2月上旬になると、多くの自治体で保育園の内定結果の通知がなされます。
目黒区では、2月15日にて2019年4月入所一次募集におけるボーダーも公表されました。
それでは2019年4月入所における目黒区における認可保育園への入りやすさを確認してみましょう。 (2018年4月内定結果はコチラ)
目次
1.【目黒区】認可保育園の内定結果(2019年)
それでは、2019年4月の結果(一次利用調整)を見てみましょう。
区によって公表している内容は異なりますが、目黒区で公表しているのは「指数別内定状況」と「園別内定状況」です。
申請者2,321人に対して、承諾者1,650人。
内定率は71%となっています。前年度の内定率は50%ですので、大幅に内定率は改善しているようです。
また、昨年度は40点であっても0歳児クラスでは半分しか内定しておらず、1歳児以上のクラスは僅かしか内定していませんでした。目黒区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が40点の指数となりますので、フルタイム共働きで認可保育園に入れる割合は50%以下という状況だったということです。
2019年度では、40点であれば0歳児クラスならば75%が内定、1歳児以上のクラスでも50%以上が内定しています。加点なしのフルタイム共働きでは勝負にならなかった過年度と比べて、状況は大幅に改善したと言えるでしょう。
目黒区における認可保育園の選考基準はコチラ
2.【目黒区】認可保育園に内定している人たち
それでは目黒区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
目黒区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が40点の指数となります。
すでに職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターなどに有償で預けている実績がある場合(1か月以上)には2点加点されて42点となります。この場合は0歳児クラスであれば(ほぼ)確実に内定、1歳児以上のクラスでも80%近くが内定しています。
なお目黒区の場合、同指数の場合に優先されるのは、父母が目黒区で働く保育士や看護士である家庭、単身赴任の家庭、兄弟児が在所している家庭となっています。あとは復帰時期の早さ、世帯年収の低さ、目黒区在住期間の長さの順に優先順位が決まります。また目黒区内に2親等以内の家族がいると不利になります。
これらの前提条件を基に、目黒区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
【0歳児クラス】42点は確実に内定。40点は25%が落選。
①子どもが春夏生まれ。子どもは認可外保育園かベビシッターに預けて、11月までに職場復帰。(注:目黒区の場合、認可外保育園も数少ないため、0歳児を途中入園させるのは困難。おそらく大多数はベビーシッター。)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。よほどの人気園でない限りは第1希望も通る。
②子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)親が目黒区にて保育士もしくは看護士として働いており4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。第1希望は通るか微妙なところ。
③子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)両親のいずれかが単身赴任。4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。第1希望は通るか微妙なところ。
④子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:年齢が高いほど認可の空きがないので、異年齢での同時申請は厳しい見通し)
⇒ 40点 兄弟のいる認可保育園が人気園だと厳しい。
【1歳児クラス】42点は ほぼ確実に内定。40点も半数が内定。
①すでに職場復帰。両親のいずれかが単身赴任。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
②すでに職場復帰。すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
③すでに職場復帰。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 選好みしなければ、どこかには入れる。復帰時期が早いほど希望の保育園に入りやすい。
④親が目黒区にて保育士もしくは看護士として働いており4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。
⑤両親のいずれかが単身赴任で4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。
⑥すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。
⇒ 40点 兄弟のいる認可保育園が人気園だと厳しい。
【2歳児クラス】40点でも半数が内定。
前年度は42点でも半数が落選していましたが、2019年度は42点あれば80%が内定、40点でも50%が内定と大幅に改善しています。
内定者の属性は1歳児クラスとほぼ同じと予想されます。
【3歳児クラス】40点でも半数が内定。小規模保育組の卒園時期。
2歳児クラス同様、前年度は42点でも半数が落選していましたが、2019年度は42点あれば80%が内定、40点でも50%が内定と大幅に改善しています。
なお、目黒区では区が利用調整している年齢制限のある保育施設からの卒園児は優先されます(※平成29年度にて新設された条件)。一部の保育施設における年齢制限は2歳までなので、3歳児クラスの申請に卒園児が集中します。
【4歳・5歳児クラス】希望すれば誰でも入れる
2019年度は新規園が多く開設されたため、多くの保育園で空きがあるようです。希望すれば誰でも入れる状況と言えるでしょう。
3.結論
結論:保活激戦区だが、前年度よりも大幅に改善
2019年度は前年度に比較して大幅に状況は改善されています。
前年度は0歳児クラスであってもフルタイム共働きの半数が落選、1歳児クラスは絶望的・・・という激戦ぶりを見せつけていましたが、2019年度は1歳児クラスでも内定は50%となっています。前年度以前の保活激戦ぶりを知っている身としては、この改善に驚きを覚えます。
とはいえ、1歳児クラスで見るとフルタイム共働きは半数が落選している状況です。
ひきつづき目黒区は保活激戦区と認識して良いでしょう。