ここでは目黒区の認可保育園に関する基本情報をまとめています（以下、目黒区のHP情報より引用）
自治体によって選考基準や保育料、第２子以降の扱いはバラバラです。
気になる点をピックアップして紹介しますので、他の自治体と比較するための参考にしてみてください。
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目次
１.目黒区の選考基準は？
選考基準は変更されることがあるので、最新情報を確認するようにご留意ください。目黒区の場合は毎年１０月に内容が更新されます。
※令和２年（２０２０）４月入所版に更新しました。平成３１年４月から変更点があります！（昨年度からの変更点はコチラ）
目黒区の場合、基本指数+調整指数の合計が高い順から保育園への入園可否が決定し、同指数の場合は基本指数の高い世帯が優先されます。基本指数が同じ場合、単身赴任世帯、復職時期が早い世帯など細かく優先順位が設定されています。
なお４月入所の選考スケジュールは、一次利用調整が１２月上旬、二次利用調整が２月中旬の締切となっています。（結果発表は一次利用調整が２月上旬、２次利用調整が３月初め）
1-1.フルタイムの定義
１日７時間
フルタイムであっても、自治体によっては労働時間次第でフルタイムとして認定されない恐れがあります。労働時間は１日８時間まで定められていますが、これよりも短く設定している会社もありますよね。例えば労働契約にて９：３０～１８：００と定められている場合は労働時間７．５時間、休憩時間１時間となります。目黒区の場合であればフルタイムとして認定してもらえます。
時短は不利にならない
また目黒区の場合、時短を取得しても時短取得後の労働時間ではなく、時短取得前の労働時間で認定されます。その点、時短制度が使える会社員は選考に有利といえます。
就労実績は１か月以上必要
就労実績が１か月に満たない場合は１点減点されてしまいますので、転職の時期には注意が必要です。
1-2.自営・フリーランスは不利か
自宅を事務所としている場合は不利
在宅勤務の場合、フルタイムであっても１点減点されてしまいます。自宅とは別に事務所を構えていればセーフですが、フリーランスだと自宅が作業場になるので、やはり不利ですね。
また会社員であっても在宅勤務を選択している場合には１点減点されるので、在宅勤務は避けた方が無難でしょう。保育課の担当者が「勤務先に確認したところ、在宅勤務ということが判明したので１点減点したケースはあります」と言っていました。
1-3.兄弟がいると有利になるか
多少は有利だが絶対的ではない
兄弟が認可保育園に通っていても加点はありません。指数が同点だった場合の優先順位は高くなります。指数の高さが物を言うので、兄弟がいても必ずしも内定がもらえるとは限りません。逆に第１子であっても大きな不利にはならないと言えます。
1-4.希望順位の扱い
希望順位は素直に書いて良し
純粋に指数の高さ、優先順位の高さで内定が決まるので、保育園の希望順位は素直に書いて問題ありません。「第１希望を１件しか記載しない！その方が希望が通るはず！」というのは通用しません。人気園で高得点の希望者が殺到している場合には、たとえ高得点であっても落選します。他の園を記載しておかないと無慈悲に不承諾通知が来ます。
1-5.保育士だと優先されるか
多少は有利だが絶対的ではない
平成２９年度より新設されました。目黒区の認可・認証保育園で勤務する保育士さんは指数が同点であった場合に優先順位が高くなります。とはいえ、やはり指数の高さが物を言うので、必ずしも内定がもらえるとは限りません。内定は貰えるものの、希望が叶うかどうかは難しいというレベルでしょうか。おそらく０歳児４月入園の場合は希望園を狙えると予想されます。
1-6.ひとり親だと優先されるか
ひとり親だと優先される
ひとり親の場合、保育者の指数に、基本指数２０、調整指数１０が加わることになります。ひとり親がフルタイム共働きであれば合算して５０点になるので、確実に認可保育園に入れるでしょう。ただし、認可保育園に入ることを目的としたペーパー離婚はオススメしません。
1-7.加点を狙うには
１１月までに職場復帰＆認可外保育園に預ける
４月入園の申請〆切は１２月上旬です。職場復帰＆認可外保育園やベビーシッターの実績は１か月以上が必要なので、遅くとも１１月までに職場復帰しておく必要があります。復帰時期が早ければ早いほど優先順位も高くなります。加点があると、兄弟がいる・保育士さん等の条件よりも優位に立つことになります。
1-8.同指数の場合の優先順位
目黒区の場合、同指数となったときの優先順位は細かく明示されています。
1 目黒区民
2 ひとり親世帯
3 基本指数上位者
4 新規申込者（兄弟姉妹と同一の園を希望する転園を含む）
5 保護者が区内で勤務する保育士または看護士
6 年齢上限のある認可保育園の卒園児
7 保護者が障害者手帳などを取得している
8 介護・看護に該当
9 保護者のいずれかが長期単身赴任や長期入院など
10 兄弟姉妹が在所している又は同時申込
11 認可外保育園への受託および職場復帰が早い
12 保育料の滞納なし
13 申込締切日までに就労している（育休中はのぞく）
14 目黒区内に２親等以内の親族がいない
15 区市町村民税が低い
16 目黒区民歴が長い
1-9.いつまでに復職すれば良いか
入所月の月末まで
入所月の月末までに復帰すればOKです。（ただ目黒区の場合、４月まで育休を取得して復帰するだけでは入園できず、早期復職して加点をつけないと内定がもらえない傾向にあるため、入所月の月末まで育休を取れる人は少ないと思われます）
1-10.ちょっと気になる点
育休中に転職すると退園！？
育休後に元の職場に復帰せずに転職する場合には「求職」要件になるため点数が低くなるため、せっかく認可保育園に入園できたとしても退園させられてしまう区があります。目黒区においても転職は育休復帰後が良いでしょう。
育休中の転職は保育園の選考に不利！転職は育休明けがオススメ。
近所に祖父母がいると不利
保育にあたれる同居の祖父母がいると２点減点されます！さらに、距離に関わらず目黒区内に保育にあたれる２親等以内の親族がいると、同指数における優先順位が下がります。
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２.目黒区の保育料は？
目黒区の保育料はコチラ。
2019年10月より3歳児クラス以上は保育料が無償となっています。目黒区は副食費も負担してくれるので完全無償です。（保育料無償化についてはコチラ）
なお保育料は世帯における市町村民税所得割によって決まります。（市町村民税所得割と年収の早見表を見る）
３歳未満だと最高で８１，６００円になるようですが、年収２，５００万円を超える世帯の話なので、あまり一般には関係ないかもしれません。仮に夫婦それぞれが５００万円稼ぐ１，０００万円世帯とすると保育料は３１，５００円となります。認証保育園だと月８万円ですので、認可保育園だとだいぶ保育料が安く済むことが分かります。
※０歳児の保育には月額４５万円近く掛かっています。その大半を国と区で補助してくれている訳ですから、ありがたい話ですね。感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。
2-1.認証保育園の差額補てん
補助あり
2019年10月以降より補助が手厚くなりました。認可保育園よりも保育料が安くなるケースが多いようです。
2-2.第２子以降の保育料
第２子は７割、第３子以降は無料
第２子以降は割安になっています。他の自治体に比べると第２子の割引率は低いですが、第３子以降は同じです。
３.目黒区で育休退園はあるか？
下の子が満１歳となる年度末まで在籍OK
育休退園とは、「下の子の育休を取得することによって“保育が必要な状況ではない”と判断され、上の子が退園させられること」です。年度の途中であっても退園させられる自治体があり、問題となっています。子どもへの心理的な影響が心配ですね。
目黒区の場合は、下の子が満１歳となる年度末まで育休を取得していても大丈夫です。これは安心ですね。
４．まとめ
如何でしたでしょうか。ご自分の状況と選考基準を照らし合わせてみて、「これなら大丈夫そう」「ちょっと厳しいかな」というのが、なんとなく掴めたでしょうか。
ぜひ他の自治体の基本情報と比較してみてくださいね。
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