自由が丘、中目黒、目黒など、「住んでみたい街」に選ばれるエリアが多い目黒区。治安も良く、子どもを育てるには良い環境です。結婚して新居を目黒区に構えようと考えている人もいるのではないでしょうか。
さて、そんな目黒区の認可保育園の入りやすさは?
目次
1、【目黒区】認可保育園の定員数
目黒区に住む0歳~5歳の子供の数は13,531人です(2018年4月1日時点。目黒区年齢別人口表より)
0歳児 2,415人
1歳児 2,312人
2歳児 2,280人
3歳児 2,297人
4歳児 2,137人
5歳児 2,090人
それに対して認可保育園の定員数は4,729人です。全体に占める割合は約35%となっています。
もちろん全員が保育を必要としているわけではないでしょう。育休中であったり、専業主婦(夫)家庭であったり、同居家族が子どもの面倒を見ていたりするかもしれません。0歳~1歳であれば、まだ育休取得中かもしれません。4~5歳は幼稚園に入っているかもしれません。
とはいえ、目黒区において認可保育園が足りているとは言えない状況のようです。年齢別人口数を見ると、0歳児が多く、年齢が上がるにつれて減っています。これは出産後、保育園に入れないために他区への転出者が出ていることが窺えます。
2、【目黒区】認可保育園の内定結果(2018年)
それでは、2018年4月の結果(一次利用調整)を見てみましょう。(2019年4月の結果はコチラ)
申請者2,322人に対して、承諾者1,167人。
内定率は50%となっています。申請者の約半数が、認可保育園に入れていません。
また内定しているのは40点以上が大多数を占めています。40点であっても、0歳児クラスでは半分しか内定しておらず、1歳児以上のクラスは僅かしか内定していません。
目黒区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が40点の指数となりますので、フルタイム共働きで認可保育園に入れる割合は50%以下ということになります。
目黒区における認可保育園の選考基準はコチラ
3、【目黒区】認可保育園に内定している人たち
それでは目黒区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
目黒区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が40点の指数となります。
すでに職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターなどに有償で預けている実績がある場合(1か月以上)には2点加点されて42点となります。この場合は0歳児クラスであれば(ほぼ)確実に内定、1歳児以上のクラスでは約半数が内定しています。
なお目黒区の場合、同指数の場合に優先されるのは、父母が目黒区で働く保育士や看護士である家庭、単身赴任の家庭、兄弟児が在所している家庭となっています。あとは復帰時期の早さ、世帯年収の低さ、目黒区在住期間の長さの順に優先順位が決まります。また目黒区内に2親等以内の家族がいると不利になります。
これらの前提条件を基に、目黒区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
【0歳児クラス】42点は確実に内定。40点は半数が落選。
①子どもが春夏生まれ。子どもは認可外保育園かベビシッターに預けて、11月までに職場復帰。(注:目黒区の場合、認可外保育園も数少ないため、0歳児を途中入園させるのは困難。おそらく大多数はベビーシッター。)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。よほどの人気園でない限りは第1希望も通る。
②子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)親が目黒区にて保育士もしくは看護士として働いており4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。第1希望は通るか微妙なところ。
③子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)両親のいずれかが単身赴任。4月復帰予定。
⇒ 40点 ほぼ確実に内定。第1希望は通るか微妙なところ。
④子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:年齢が高いほど認可の空きがないので、異年齢での同時申請は厳しい見通し)
⇒ 40点 兄弟のいる認可保育園が人気園だと厳しい。
【1歳児クラス】42点同士の闘い。40点では厳しい。
①すでに職場復帰。両親のいずれかが単身赴任。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
②すでに職場復帰。すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
③すでに職場復帰。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 選好みしなければ、どこかには入れる。復帰時期が早いほど希望の保育園に入りやすい。
【2歳児クラス】42点でも半数が落選。
①すでに職場復帰。両親のいずれかが単身赴任。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
②すでに職場復帰。すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
③すでに職場復帰。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 かなり早い時期の復帰でないと厳しい。
【3歳児クラス】42点でも半数近くが落選。小規模保育組の卒園時期。
目黒区では、区が利用調整している年齢制限のある保育施設からの卒園児は優先されます。※平成29年度にて新設された条件。
一部の保育施設における年齢制限は2歳までなので、3歳児クラスの申請に卒園児が集中します。
①すでに職場復帰。年齢制限のある保育施設からの卒園児。
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
②すでに職場復帰。両親のいずれかが単身赴任。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 ほぼ確実に内定。
③すでに職場復帰。すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:認可保育園に入園する前に、認可外保育園かベビーシッターを押さえる必要あり。認可外保育園を見つけるのも困難)
⇒ 42点 兄弟のいる認可保育園が人気園だと厳しい。
【4歳・5歳児クラス】募集枠が少なすぎてギャンブルに近い
3歳児未満の在園児が持ち上がりして定員が埋まってしまうので、4歳・5歳の募集枠は数少なくなっています。
募集枠が少ないので、内定を得られるか否かはギャンブルに近いでしょう。
4、結論
結論:目黒区は保活激戦区トップクラス!
フルタイム共働きでも認可保育園に入れる可能性が50%以下とは・・・!
「保活修羅の国」との異名をとる目黒区。さすがの激戦ぶりです。
あと数年は保活修羅の傾向が続くと思われますので、保育園への入園を希望する方は、他区への引越しを検討することをオススメいたします。
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