2月上旬になると、多くの自治体で保育園の内定結果の通知がなされます。
文京区では、早くも2019年4月入所一次募集におけるボーダーも公表されました。
それでは2019年4月入所における文京区における認可保育園への入りやすさを確認してみましょう。 (2018年4月内定結果はコチラ)
目次
1.【文京区】認可保育園の内定結果(2019年度)
それでは、2019年度4月入所の内定結果(一次利用調整)を見てみましょう。
内定結果を公表するか否かは自治体によってバラバラですが、文京区で公表されているのは、「保育園別の申請者数と内定者数」「保育園別の内定ボーダー」となっています。保育園別の内定ボーダーを公開している区は少ないので、文京区の情報公開は23区トップクラスと言えるでしょう。
申請者数は第1~5希望の延べ人数となっているため第1希望者にしぼった内定倍率は算出できませんが、延べ人数を単純に5で割ってみると内定倍率は1.0付近となります。2019年度は新規園が多く設立されたこともあり、競争はだいぶ和らいだ印象です。
保育園別の内定ボーダーを見ても、0歳児クラスでは定員割れしている保育園も数カ所見られます。1歳児クラスでも小規模保育園で1カ所だけ定員割れとなっています。
2.【文京区】認可保育園に内定している人たち
それでは文京区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
文京区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が26点の指数となります。(フルタイム10点×2=20点、文京区民の4点、新規申請の1点、近隣に祖父母がいない1点の計26点) なお保育園入園希望月までに認可外保育施設等に預託して6ヵ月以上の職場復帰している場合、待機申請期間が6か月以上の場合には、それぞれ1点が加点されます。
また文京区は兄弟姉妹がいると有利になりやすく、兄弟姉妹が認可保育園に在園している場合には2点の加点がつきます。また育休退園した児童が再度入園を希望する場合には3点加点がつきます(下の子も同時に申請する必要あり)。
同指数での優先順位は、「区民」>「滞納なし」>「生活保護受給世帯」>「ひとり親」>「内定辞退なし」>「障害」>「基本指数の高さ」>「育休退園した場合の再申請」>「年齢制限のある保育施設の卒園児」>「保育士等」>「きょうだい在園」>「基本類型順」>「新規」>「ひとり親(単身赴任)」>「多胎児」>「子どもの数」>「受託」>「待機」>「年収(低いほど優先)」>「居住年数」となっています。
これらの前提条件を基に、文京区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
【0歳児クラス】フルタイム共働きならば、ほぼ入れる
申請者数が第1~5希望の延べ人数となっているため内定倍率は不明ですが、内定ボーダーは26点となっている保育園が多いです。全体の7割が26点、2割が27点以上、1割が25点未満となっているようです。27点以上あれば、ほぼ確実に希望の保育園に入れるでしょう。兄弟が認可園に在籍している場合や、10月までに早期復職している場合には問題ありません。
26点同士の闘いについては、第1~5希望の延べ人数を単純に5で割った人数を申請者数と仮定すると、申請者数と募集人数がほぼ変わらないことから、「そこまで厳しい闘いではない」と予想されます。定員割れしている保育園もありますので、どこかしらには入れる状況と言えます。
なお、26点同士の闘いにおいては「年収」が重要になってきますので、高所得世帯になると希望を叶えるのは難しいかもしれません。
【1歳児クラス】フルタイム共働きならば、ほぼ入れる
0歳児クラスよりも内定ボーダーが上がっています。公立認可保育園では最小値が27点で、最大値は29点となっています。私立認可保育園であれば内定ボーダーが26点の保育園もありますが、やはり27点と28点がスタンダードのようです。
兄弟が認可保育園に在籍していれば28点になりますので、よほどの人気園でない限りは希望の園に入れるでしょう。
すでに待機申請期間が6か月以上あり、また認可外保育施設に預託して職場復帰している場合には各1点加点がつき28点になりますので、こちらもよほどの人気園でない限りは希望の園に入れるでしょう。
上記いずれも近所に保育できる親族がいる場合には27点となりますが、第1希望の保育園は難しくても、ほぼ確実に内定をとることができるでしょう。
26点同士の闘いについては、0歳児クラスよりも厳しくなっているのは間違いありません。優先項目である「保育士」や「単身赴任」等に該当するならば内定を狙えると思いますが、そうでなければ厳しい闘いになるのではないでしょうか。
ただし小規模保育所は定員割れしているので、点数に関係なく内定をもらえる状況のようです。
【2歳児クラス】フルタイム共働きでなくても入れる
2019年度は新規園が多く開設されたため、昨年よりも内定ボーダーが下がっています。内定ボーダーが21点、22点の保育園もあるようです。
人気園の内定ボーダーは依然として高く、29点、28点となっています。28点同士の闘いでは、「受託期間」「待機期間」の長さが重要になってくるので、早めに復帰している世帯ほど有利になるでしょう。
一部には定員割れしている保育園もありますので、点数に関係なく内定をもらえるでしょう。例えばフルタイムでなくパート勤務であっても預けることが可能のようです。
【3歳児クラス】希望すれば誰でも入れる
2019年度は新規園が多く開設されたため、多くの園で定員割れとなっています。一方で人気園の内定ボーダーは30点、29点、28点と高得点になっています。
3歳児クラスになると、認可保育園もしくはグループ保育室の卒業生は2点加点がつくことになります(上限2歳までとしているところが多いため)。6ヵ月以上前から転所申請を出していれば、28点になるはずです。(フルタイム10点×2=20点、文京区民4点、待機1点、近隣に祖父母がいない1点、卒園2点、の計28点)
28点同士の闘いになると「年齢制限のある保育施設の卒園児」が優先されますので、ほとんど卒園児で枠は埋まるのではないでしょうか。
【4~5歳児クラス】希望すれば誰でも入れる
2019年度は新規園が多く開設されたためか、4~5歳児クラスはガラガラに空いている状況です。
4.結論
結論:保活難易度は低め
前年度に比較すると保活難易度は軟化したようです。希望の保育園に入れるためには兄弟加点や早期復職加点が必要ではありますが、一部には定員割れしている園もあることから点数に関わらず保育園に預けることも可能と言えます。
他の自治体の状況と比較してみてくださいね!
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