大田区といえば、田園調布のような高級住宅街もありますが、蒲田や大森など庶民的で住みやすい街のイメージが強いのではないでしょうか。
さて、そんな大田区の認可保育園の入りやすさは?
目次
1、【大田区】認可保育園の定員数
大田区に住む0歳~5歳の子供の数は33,522人です(2018年4月1日時点。大田区年齢別人口表より)
0歳児 5,762 人
1歳児 5,559 人
2歳児 5,769人
3歳児 5,725人
4歳児 5,463 人
5歳児 5,244 人
それに対して認可保育園の定員数は13,751人です。全体に占める割合は約41%となっています。
もちろん全員が保育を必要としているわけではないでしょう。育休中であったり、専業主婦(夫)家庭であったり、同居家族が子どもの面倒を見ていたりするかもしれません。0歳~1歳であれば、まだ育休取得中かもしれません。4~5歳は幼稚園に入っているかもしれません。
大田区で認可保育園が十分に足りているのかは、次の項目で確認してみましょう。
2、【大田区】認可保育園の内定結果(2018年)
それでは、2018年4月の結果(一次利用調整)を見てみましょう。
大田区の場合、保育園別に内定した方の指数および希望順位を公表しています。
エリアを細かく17つに分けて公表していますので、エリア毎の分析がしやすくなっています。エリアによって入りやすさに差がありますが、おおむね0~3歳は22点では入れるか入れないかグレーゾーンのようです。4~5歳は定員割れしている保育園もあるので、希望すれば入園は可能だと思われます。
大田区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が22点の指数となりますので、フルタイム共働きというだけだと確実に認可保育園に入れるとは言えない状況のようです。
大田区における認可保育園の選考基準はコチラ
3、【大田区】認可保育園に内定している人たち
それでは大田区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
大田区においては指数順、指数が同じであった場合には希望順位で内定が決まります。それでも並ぶ場合には、以下の14項目から総合的に判断するとしています。ただし項目毎の優先順位は明示されていないので、同指数であった場合の順位はやや不透明です。
大田区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が22点の指数となります。
兄弟がすでに認可園に居る場合はプラス2点、両親いずれかが区内の保育士である場合もプラス2点です。
すでに職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターなどに有償で預けている実績がある場合(1か月以上)には2点加点されて24点(月額2万円以下なら23点)となります。
これらの前提条件を基に、大田区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
【0歳児クラス】22点はグレーゾーン。エリア差が激しい。
大森南保育園は指数13点&希望順位2位であっても内定している方がいます。他にも指数17点&希望順位4位で内定している保育園もありますが、逆に指数22点&希望順位1位であっても内定していない園も多々見受けられます。0歳児クラスから受け入れる保育園が限定されるためか、エリアによって競争率に差がみられます。
①子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)親が大田区にて保育士として働いており4月復帰予定。
⇒ 24点 ほぼ確実に内定。第1希望も叶う可能性大。
②子どもが4~1月生まれ。(注:生後57日以上でないと0歳児4月入園できない)すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。(注:年齢が高いほど認可の空きがないので、異年齢での同時申請は厳しい見通し)
⇒ 24点 ほぼ確実に内定。第1希望も叶う可能性大。
③子どもが春生まれ。認可外保育園やベビーシッターに預けて11月までに職場復帰。
⇒ 24点or 23点 ほぼ確実に内定。第1希望も叶う可能性大。
22点同士では、“希望順位”が重要なファクターになるので、ほぼ確実に入れない園を第1希望にすることは避けた方が良いでしょう。「ここなら入れるかも?」という人気度合いを考慮する必要があります。
【1歳児クラス】24~25点のハイレベルな闘い。22点だと厳しい。
指数22点&希望順位5位であっても内定している方がいますが、全体的には22点だと入園は厳しい模様です。ボリュームゾーンは24点、25点となっており、少なくとも24点は欲しいところです。
①「親が大田区にて保育士として働いている」「すでに兄弟が認可園にいる」「認可外保育園やベビーシッターに預けて11月までに職場復帰済み」のいずれか2つを組み合わせている場合
⇒ 26点 ほぼ確実に内定。第1希望も叶う可能性大。
②親が大田区にて保育士として働いており4月復帰予定。
⇒ 24点 ほぼ確実に内定。希望順位は考慮が必要。
③すでに兄弟が認可保育園に居る場合、もしくは双子で同時申請。
⇒ 24点 ほぼ確実に内定。希望順位は考慮が必要。
④子どもが春生まれ。認可外保育園やベビーシッターに預けて11月までに職場復帰。(月額2万円以上)
⇒ 24点 ほぼ確実に内定。希望順位は考慮が必要。
【2歳児クラス】23~24点の闘い。22点は厳しい。
大森南保育園は指数19点&希望順位2位であっても内定している方がいます。他にも指数22点&希望順位2位で内定している園もありますが、全体的に22点だと入園は厳しい模様です。ボリュームゾーンは23点、24点となっており、少なくとも23点は欲しいところです。
(個別は省略)
【3歳児クラス】23点でも落選。小規模保育組の卒園時期。
認証保育園などには年齢制限を2歳までとするところも多く、3歳児クラスの申請に卒園児が集中します。また3歳児クラスは2歳児からの持ち上がりで募集枠が埋まってしまうこともあり、歳児クラスの倍率は高くなりやすいのですが、大田区にもその傾向が見られます。
大森南保育園では指数21点&希望順位1位でも内定していますが、他は指数23点であっても内定が厳しい模様です。ボリュームゾーンは24点、25点となっており、少なくとも24点は欲しいところです。
【4歳・5歳児クラス】募集枠自体は少ないが、そこそこ見込あり。
4歳・5歳児クラスは募集枠自体が少ないので年度によって状況が変動しやすい傾向にあります。エリアによっては定員に空きがあるところもあり、足を伸ばせば入園できなくもないという状況です。
4、結論
結論:第1子は不利だが加点をつければ入園可能
大田区では第1子を認可保育園に入れておくと、第2子以降は有利になります。逆にいうと第1子で認可保育園に入園するのは競争が激しくて難易度は高いでしょう。
認可外保育園を見つけて加点をとることは必須ですが、一方で加点がつけば入園できるくらいの難易度といえます。
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