渋谷区といえばIT企業のメッカである渋谷、お洒落な人が集う代官山、代々木八幡など、なんとなく流行に敏感でセンスある方々が住んでいるイメージですよね。そしてまた保活激戦区との呼び名もある渋谷区。
認可保育園への入りやすさは、どうでしょうか。
目次
1.【渋谷区】認可保育園の定員数
渋谷区に住む0歳~5歳の子供の数は9,006人です(2018年4月1日時点。渋谷区年齢別人口表より)
0歳児 1,994人
1歳児 1,966人
2歳児 1,955人
3歳児 1,764人
4歳児 1,694人
5歳児 1,584人
それに対して認可保育園の定員数は5,429人(小規模保育、区立保育室を含む)です。全体に占める割合は約60%となっています。
もちろん全員が保育を必要としているわけではないでしょう。育休中であったり、専業主婦(夫)家庭であったり、同居家族が子どもの面倒を見ていたりするかもしれません。0歳~1歳であれば、まだ育休取得中かもしれません。4~5歳は幼稚園に入っているかもしれません。
定員数だけで見ると、渋谷区においては認可保育園が充足してきている状況のようにも思えますが、実際はどうでしょうか。
2.【渋谷区】認可保育園の内定結果(2018年)
それでは、2018年4月の結果(一次利用調整)を見てみましょう。
前年度の結果を公表するか否かも自治体によってバラバラですが、渋谷区では、保育園別・年齢別に、内定がとれた指数および優先順位の該当項目を公開しています。23区のなかで公表内容の詳細さは上位クラスだと思います。一方で延べ人数の表記となっているため、全体の希望者数と内定者数の比較をすることはできません。
公表資料を見ると、年齢を問わず指数44点がボーダーとなる認可保育園が多いようです。
3.【渋谷区】認可保育園に内定している人たち
それでは渋谷区の認可保育園に内定しているのは、どのような家庭でしょうか。
渋谷区においては一般的なフルタイム共働きの家庭が44点の指数となります。(保育園申請の〆切りとなる11月中に職場復帰し、認可外保育園やベビーシッターと月極で契約している場合には2点が加点されます。また職場復帰せずに育休中であっても同じく2点加点されますので、いずれにせよ42点+2点の44点となるのです)
なお渋谷区の場合、同指数の場合に優先されるのは、主に①基本指数が高いもの、②父母のいずれかが単身赴任(指数も1点追加)、③兄弟姉妹と同じ保育園を希望(指数も1点追加)、④復職済みで認可外に受託、⑤世帯年収およそ400万円以下、⑥区内在住年数の長いもの、になります。②③は指数も高くなるので、44点同士の闘いにおいて重要となるのは ④復職済みで認可外に受託 ⑥区内在住年数の長さ になるものと予想されます。
これらの前提条件を基に、渋谷区の認可保育園に内定している人を推定してみましょう。
※渋谷区の認可保育園の選考基準はコチラ
【0歳児クラス】44点同士の闘い。早期復職していれば、ほぼ確実に入れる。
1か所だけ(まなびの森保育園 幡ヶ谷)ボーダーが46点となっていますが、それ以外は44点かつ早期復職していれば、ほぼ確実に入れるようです。希望の保育園に行くためには渋谷区での居住年数が物を言うことになるでしょう。
早期復職していない場合の44点の倍率は不明ですが、半数ほど落ちるとの話も聞きますので厳しい闘いになるものと思います。引っ越してきて1~2年程度では厳しいのではないかなと。。。
【1歳児クラス】0歳児よりも激しい44点同士の闘い。44点早期復職ならば、ほぼ確実に入れる。
1歳児クラスになると、さらに闘いがハイレベルになってきます。ボーダーが46点を超えているところや、46点のところも見受けられますので、保育園の希望を叶えるには46点が必要でしょう。早期復職している場合の44点だと希望が叶うか否かは微妙なところですが、入園自体は問題ないでしょう。早期復職していない場合の44点は、渋谷区に長年住んでいる人でないと厳しいように思います。
一方で待機児童向けの区立保育室は定員に空きがありますので、認可保育園に入れなくても区立保育室に預けて仕事復帰することはできそうです。
【2歳児クラス】既存園は募集枠が少ないため運次第。
既存園は2歳児クラスの募集枠が少ないこともあり、希望する保育園と申請者の状況次第でボーダーが変わってくるようです。新規園は募集枠が多いため40点未満でも入れたようです。一部、42点や43点がボーダーのところもありますが、もはや運次第でしょう。
一方で1歳児同様、待機児童向けの区立保育室は定員に空きがありますので、認可保育園に入れなくても区立保育室に預けて仕事復帰することはできそうです。
【3~5歳児クラス】ほぼ全員が入園できる。
既存園は募集枠が少ないこともあり、希望する保育園に入れるかどうかは運次第ですが、どこかには確実に入れる状況です。(6月25日現在の空き状況を見ると、多くの保育園に空きがありました。新規園は3~5歳の定員が埋まっていないようですが運営は大丈夫でしょうか。余計なお世話ですが心配になります)
4、結論
結論:早期復職すれば、ほぼ確実に入れる!
激戦と言われる渋谷区ですが、認可外保育園やベビーシッターと月極契約をして早期復職をしておけば、認可保育園に入るのは難しくなさそうです。認可外保育園を押さえられるかどうかの勝負になるものと思います。早期復職しない場合には居住年数が重要となってきますので新たに転入してくる方は不利ですね。
他の自治体の状況と比較してみてくださいね!
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