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育休手当、いくら貰える?育休手当を計算してみよう!復帰するより得になることも。

投稿日:2019年3月11日 更新日:

 

育休中は給与が貰えないので、懐が心配・・・と思いきや。

 

育休中は、育児休業給付金(いわゆる育休手当)が手厚く出るので、意外と経済面では恵まれているんです。

 

また育休手当は社会保険料や税金が引かれないので、フルタイムで働いた場合の給与手取額と育休手当がほとんど変わらないことも。

 

では、どのくらい育休手当が貰えるのでしょうか。

 

育休手当の計算方法を確認してみましょう。

 

 

1.育休期間

 

育休期間は原則として以下のとおり定められています。

 

育休開始日・・・産休終了日の翌日

育休終了日・・・子どもが1歳になる前日

 

ただし、①子どもが認可保育園に入れなかった場合 or ②子の養育を行っている配偶者が、やむを得ない事情で養育が困難となった場合には、育休期間を延長することができます!

 

段階的に1年半、2年まで延長OK!

 

この2年間は育休手当が支給されるのです。

 

※会社の制度で育休が2年以上取得できるとしても、育休手当は貰えないので注意が必要です。

 

 

2.育休手当の計算方法

 

育休期間と育休手当の計算方法は以下のとおり。

 

育休開始から半年 → 直近6ヶ月の給与額面金額の平均を2/3(67%)にしたもの

育休半年後~2年 → 直近6ヶ月の給与額面金額の平均を1/2(50%)にしたもの

 

育休に入る前(産休は除く※)の6ヶ月の給与額面金額の平均がベースとなります。

 

※産休中も給与が出る会社の場合は、産休期間を含むことになります。

 

 

3.年俸制か月給制かで育休手当が違う!

 

同じ年収でも、賞与のない年俸制か、賞与のある月給制かで、もらえる育休手当が違ってきます。

 

ここでは年収480万円のケースで比較してみましょう。

 

①月給制の育休手当

 

月給30万円、賞与は月給4ヵ月、年収は月給16ヶ月とする場合。(年収480万円)

 

育休手当は30万円×2/3=20万円

 

育休開始~半年で20万円×6ヵ月=120万円

 

②年俸制の育休手当

 

月給40万円、賞与なし、年収は月給12ヵ月とする場合。(年収480万円)

 

育休手当は40万円×2/3=26万6千円

 

育休開始~半年で26万6千円×6ヵ月=約160万円

 

 

なんと半年で40万円もの差に・・・!

 

賞与が月給に織り込まれているほうが育休手当においては有利なんですね。

 

 

4.育休手当の上限

 

育休中の経済面をサポートしてくれる、ありがたい育休手当。

 

ただし、たくさん稼いでいるエリートサラリーマンの皆さんは要注意!

 

育休手当には上限があるのです。

 

平成30年度の場合、ベースとなる給与額面の上限は449,700円です。もらえる育休手当は、開始~半年は月額301,299円、半年~2年は月額224,850円となります。

 

逆に、ベースとなる給与額面が74,400円を下回る場合は74,400円となります。

 

※上限額は毎年8月1日に変更されます。

 

5.育休手当と手取額

 

ありがたいことに、育休手当は、社会保険料が免除されます。また、非課税対象なので所得税や住民税がひかれません。

 

額面給与30万円でも、社会保険料や所得税・住民税が引かれると、手取給与は25万円程。

 

育休手当20万円からは社会保険料などは引かれないので、まるっと手取額は20万円になります。

 

※住民税は前年度の所得に対して払うのでタイムラグがあります。育休中は前年度の所得に対する住民税を払う必要がありますが、育休を取得した翌年の住民税は少なくなります。

 

育休手当は課税されないので保育料も安くなる!

 

保育料は市町村民税所得割によって決まります。

 

年収が高いほど市町村民税所得割は高くなるのですが、育休手当は課税されないので、市町村民税所得割はゼロになります。

 

育休期間が長いほど保育料が安くなるのです^^

 

 

6.職場復帰するよりも育休手当の方が得?

 

場合によっては、「職場復帰するよりも育休手当をもらっている方が得!」ということも起こります。

 

フルタイムではなくて時短勤務で復帰するとしたら、額面給与は下がりますよね。

 

例えば8時間→6時間の時短になると、額面給与は30万円から22万5千円に。手取給与は19万円程でしょうか。

 

復帰するために子どもを保育園に預けると保育料もかかります。

 

保育料が5万円だとしたら、手元に残るのは

 

19万円-5万円=14万円

 

月額で見ると、育休手当20万円を貰っているほうがお得に見えますね!

 

ただし、賞与を含めて考えると、復帰したほうが手元に残るお金は大きいでしょう。

 

また育休手当は半年以降は1/2に減ってしまいますし、一般的には復帰した方が年間での手残りは多いのではないかと思います。

 

(保育料によっても変わってきますね)

 

7.まとめ

 

ここでは育休手当の計算方法を紹介させていただきました。

 

もしも妊娠の経過が順調であれば、妊娠中に残業代を稼いで額面給与を上げておくと、育休手当もガッポリもらうことができますよ!(笑)

 

育休手当の手続は会社でやってくれると思いますが、自分で手続きをする必要がある場合は、手続きを忘れないように気を付けてくださいね。

 

意外と大きい育休手当。いやはや、ありがたい存在ですね^^

 

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